ある小学生がプロ野球選手になりたいと思ったとします。
この子は、現状のマインドで思考すると、学校が終わって、家に帰って、ゲームをとりあえずやって、宿題して、、
ご飯を食べて、おっとこれではいけない。素振りをしよう。
そう考えて、100回くらい素振りをして寝ます。
この子はプロ野球選手になれそうでしょうか?
なれないですよね。
でも、子どものみならず、世の中の多くの人は、この現象が起こっています。
それは、人間がマインドのコンフォートゾーンというものをもっているからです。
コンフォートゾーンとは、安心・安全で快適に過ごせるゾーンのことです。
なので、この快適なゾーンから人は出たくありません。変わらないことを選択するんですね。当たり前ですが、変わらない方が快適で気持ちが良いからです。ぬるま湯に使っている感覚です。
だから、人が成長するためには、このコンフォートゾーンのことを理解し、うまく使っていかなければなりません。
成長志向が高いあなたは、絶対に最後まで読んでみてくださいね。
コンフォートゾーンとは
例えば人体で言うと、平熱が36℃の人は、体温のコンフォートゾーンは36℃です。
80℃のサウナに入っても、大体36℃くらいを保つのではないでしょうか?
それは、その人にとってその体温が生きる上で快適だからです。
ただ、自然界的には、これは不自然です。80℃の場所に物体を置くと、その物体の温度も上がるはずです。しかし、人の体温は上がらない。
これがどういうことかというと、人にとって快適なコンフォートゾーンに戻るように、人体は大きなエネルギーを使っているということです。
自然界の原理原則で言えば、何もしなければそのまま体温は上がっていく。でも、そのままでは、安全に生きられなくなる。だから、36℃くらいをキープできるように、無意識で体温を下げようとする。
このコンフォートゾーンに戻ろうとする働きのことをホメオスタシスと言います。
ポイントは、「無意識で」というところで、人間は、考えなくても、コンフォートゾーンに戻ろうとするホメオスタシスのフィードバックがかかるということです。(サウナに入った時に、「体温よ、下がれ!」などと思ったことのある人はなかなかいないでしょうから)
このコンフォートゾーンとホメオスタシスは、体だけでなく心、つまりマインドにも働くということが認知科学の分野では証明されていて、人間のマインドは必ずコンフォートゾーンに戻るようにホメオスタシスのフィードバックがかかるということが分かっています。
ちなみに、このコンフォートゾーンは、ビリーフシステム、つまり、重要性が高く、RASが発火しているものが集合したゾーンです。
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つまり、ビリーフシステムの中でアウトプットがなされていくため、この現状のコンフォートゾーンの中にいる場合、人は成長しないというのが原理原則です。
じゃあ、どうやって人は成長するのかというと、コンフォートゾーンがズレた時に成長します。
コンフォートゾーンのズラし方
コンフォートゾーンは新しく生成できます。
それは皆さんも既に体験済みだと思いますが、映画を観ている時に、登場人物が戦場で壮絶な戦いをしている場面があると、そこに没入し、汗をかいたり、心拍数が上がったり、脳内でその登場人物の動きをシュミレーションしたりしたことはないでしょうか。
映画館での現状のコンフォートゾーンは、「ただ、椅子に座って画面を観ている」というものであるはずなのに、映画世界の臨場感が高いと、そちらでマインドも体も反応する。
これが実際に、コンフォートゾーンがズレた感覚です。
自分自身を振り返って頂いても、大きな成長を遂げたのは、現状とはかけ離れた、大きなゴールを鮮明にイメージし、毎日の生活を送っている時ではないでしょうか。
そんなゴールを設定し、コンフォートゾーンがズレた時に、ビリーフシステムに変更がかかり、スコトーマだった部分にRASが発火し、新しいコンフォートゾーンにホメオスタシスのフィードバックがかかり、人生が今まで考えてもみなかったものに変わる。
コンフォートゾーンは、ズラすか広げるのどちらかです。広げることも大切なことで、子どもたちは、この広げる感覚で学校に通ってスモールステップを踏んでいるんですね。
まとめ
でも、考えてみてください。
ある小学生がプロ野球選手になりたいと思ったとします。
この子は、現状のマインドで思考すると、学校が終わって、家に帰って、ゲームをとりあえずやって、宿題して、、
ご飯を食べて、おっとこれではいけない。素振りをしよう。
そう考えて、100回くらい素振りをして寝ます。
この子はプロ野球選手になれそうでしょうか?
プロ野球選手になり大活躍されたイチロー選手は、学校が終わったら毎日バッティングセンターに行き、日が暮れても打っていたと聞きます。
マインドをうまく使うためには、「プロ野球選手になる」というゴール世界であることに臨場感を高め、そのコンフォートゾーン、つまりビリーフに従って「思考」していくことが最も重要なことなのです。
幼少期のイチロー選手にとって、プロ野球選手になっている未来の自分からすれば、毎日日が暮れるまで打ち続けるということは当たり前のことではないでしょうか。もっと言えば、学校が終わって家に帰ってゲームをする自分というのは、居心地が悪くてたまらないのではないでしょうか。
これが、コンフォートゾーンがズレた感覚です。
こんな風にコンフォートゾーンをズラし、未来のコンフォートゾーンで思考することができると、あっという間に現実は変わっていきます。
夢を現実にするために、このコンフォートゾーンをズラす感覚を身につけるのは、本当に大切なことです
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